現代人の生活には、プラスチックをはじめとする樹脂製の工業製品が欠かせないものとなっています。家具やキッチン用品、文房具といった日用品は言うに及ばず、家電などの筐体部分、シャンプーボトルやコンビニ弁当の容器などの包装資材に至るまで、人々の周囲には多種多様のプラスチック製品が見られます。こうしたプラスチック製品の最大のメリットは、大量生産に向いているということです。まったく同じ製品を何百個、何千個と繰り返し作り出すことができるばかりでなく、同じサイズで色違いの製品を生産することも可能です。

このようなメリットは、プラスチック製品を生み出す製造技術に根拠があります。手軽に大量生産を実現できる技術、それが射出成形です。射出成形は、作りたい製品の形状に合わせてあらかじめ型を用意しておき、その中にプラスチックを流し込んで成形する技術です。熱を加えると柔らかくなり、冷えると固化するプラスチックの特性を生かした製造法ですが、同じ性質を持つ他の樹脂、たとえばメラミンなどにも適用可能です。

また、温度管理を調節すれば熱硬化性、すなわち熱を加えると硬くなる性質を持った素材に適用することもできます。射出成形による樹脂製品の製造には、大量生産が容易であるということの他にもう1つ、後処理にそれほど手間がかからないというメリットもあります。素材を切ったり削ったりして加工する場合には大量の切りくずや削りかすなどが発生しますが、射出成形にはそれがありません。また、切断面を平滑化するためにやすりがけをしたりする工程も不要です。

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